「本当の自分」とは、自分の一部分

俗に「本当の自分」と言われているものは、実はその人が内部に持っている一部が表出したものに過ぎない。

「本当の自分」とは、むしろ複雑なものである。人間はさまざまな面を持っているのが普通だからだ。

しかし、自分が持っている一部分を極限まで表出させたとき、人は満足感を得るし、自分から見たとき、あるいは他者から見たときに「本当の自分が出た」と解釈される。

つまり、「本当の自分は何か」とうだうだ悩むよりも、人間は自分が内部に持っている一部を極限まで表出させる方法を学ぶべきなのである。