Twitter中毒者のあいだでは、Twitterをすることは、呼吸をすることと同一だと言われている。一般的な価値観からはかけ離れているが、そこまでのめり込めるものがあるということは、良くも悪くもひとつの才能だといえよう。
よくよく考えてみれば、Twitterに限らず、Web全体に広げてみた場合、Web上でなにかを行うことがもはや呼吸と同じくらい重要になっている人間は多いだろう。それだけインターネットは社会に浸透した。
さて、ここにおける「呼吸」とはなにを指しているのか? それは、アクションである。テキストやコンテンツを投稿するだけでなく、「いいね」をつける行為なども含めて、Web上で起こすあらゆるアクションは、Web世界における呼吸だといえる。
なぜそうなのかといえば、Webの世界では、アクションを起こさなければ存在が認知されないからだ。リアルの世界ならば、ただそこにいるだけで──それこそ呼吸をしているだけで、他者に存在を認知される(もちろん、近くにいることが大前提だが)。Webはそうではない。他者から認知されるためには、自分からなんらかのアクションを起こさなければならない。これこそが、リアル世界とWeb世界の決定的差なのだ。